インテリアショップで家具販売をしていた時、ダイニングテーブルを購入しに来られたお客様に、ご希望のサイズをお聞きすると
「4人がけのテーブルがほしい」
このように「何人がけ」と言われる方がほとんどでした。
推奨サイズはありますが、「4人がけならこのサイズ」と決まりがあるわけではありません。
ただし、人数だけで決めてしまうと後悔することになるかも。
- 家具は購入する機会が少ないので経験にもとづく知識が少なかったり
- 洋服の試着のように試しに家に置いてみることもできない
安い買い物ではないからこそ思ったのと違ったと後悔したくないですよね。
ここでは、実際に店舗で販売員をしていて私が考える、失敗しないダイニングテーブル選びの3つのポイントについてご紹介します。
この記事を読めばきっと失敗なくダイニングテーブルを購入できるようになります。
ダイニングテーブルのサイズの表記について
まずは、サイズの表記について知りましょう。
気に入ったダイニングテーブルを見つけサイズを見ようとしたら、、、
W?D・・?H・・・?
サイズは、横幅、奥行、高さの3方向あります。
それぞれの単語の英語の頭文字をとって下図のように表します。
単位はcmやmmが使われることが多いです。
ポイント1:ダイニングテーブルを一緒に使う人数を考える
大人1人が食事をするのに必要なスペースは、体格差にもよりますが、W60cm×D40cmが目安になります。
この数字を目安にすると、自分に必要なサイズを選ぶことができます。
人数別推奨W(横幅)サイズ
使用人数2人
・W60〜80cm:コンパクトサイズ。狭いスペースに置きたい方におすすめ。
・W90〜120cm:PC台や作業スペースとしても使えるので便利なサイズ。
使用人数4人
・W135〜150cm:片側に2人並んで座れる。5人で座る場合は1人はお誕生日席(短辺)になる。
・W160〜180cm:4人で座ってもゆとりのあるサイズ。
使用人数6人
・W180〜200cm:片側に3人並んで座れる。5人で座る場合は片側に3人、反対側に2人座れる。
・W200cm以上:6人で座ってもゆとりのあるサイズ。
円の場合
直径100cm:3〜4人程度
直径120cm:4〜6人程度
D(奥行き)は?
Dは80〜90cmぐらいのものが多いです。
D70cm程度のものからD100cm以上までありますので、お部屋の広さに合わせて選ぶと良いでしょう。
(ポイント3を参照ください)
H(高さ)はどうなの?
差尺に注意しましょう。
差尺(さじゃく)とは
椅子の座面からテーブルの天板上端までの高さの差のことです。
一般的にダイニングで心地よいとされる差尺は27 〜30cm程度です。
日本のメーカーやブランドのものであればほとんどのダイニングテーブルがH70〜73cmのものが多いです。
合わせる椅子の座面の高さが40〜43cmぐらいであればだいたい大丈夫です。
海外ブランドのものだとテーブルの高さが75cmだったり、椅子の座面の高さが46cmだったり日本のものより高いことがありますので、高さもよく確認しましょう。
ポイント2:使う目的を考える
食事をする以外にも色々な使い方ができるダイニングテーブル。
使い方を考えていなくて
もっと大きくしておきばよかった・・・!
と、狭くて不便を感じないようにも使う目的を考えることは大事です。
ケース1.来客時にも使う
最近は応接室のあるお家は少ないので、来客時にダイニングを使うことが多いようです。
同居の家族以外の家族やお友達など大人数の来客が多く、お部屋に余裕がある場合はゆとりのあるサイズを選びましょう。
ケース2.在宅ワークや作業台としても使う
「ご夫婦2人とも在宅ワークで、ダイニングテーブルで同時に作業をすることがあるので大きいサイズがほしい」という方もいらっしゃいました。
また、ダイニングテーブルの上で洗濯物をたたんだり、メルカリの梱包作業をしたりなど、食事以外にも使うことができます。
作業スペースとして使うなら、その作業に必要な広さも考慮しましょう。
ぜひ生活を想像してみてください。
ポイント3:部屋の広さを確認する
接客時に一番困ったことは、家具を置く部屋の間取りと寸法が分からないことです。
寸法が分からなければ、そのサイズのダイニングテーブルが実際に入るか分かりません。
間取りが分からなければ、ダイニングテーブルが入ったとしても人が通る導線は確保できているか、扉や収納を塞いでいないかなど確認することができません。
お部屋の寸法と間取りの確認は必須です。
椅子を出し入れするスペース、人が通るのに必要な寸法は下図の通りです。
収納の扉などに当たらないかも注意しましょう。
欲しいダイニングテーブルのサイズが分かったら、実際にヒモなどでダイニングテーブルのサイズを作ってお家でシュミレーションしてみましょう。
失敗しないダイニングテーブル選びのために
大きすぎで部屋が狭く感じる、小さすぎて不便だったなど
買って後悔しないためにはサイズ選びは最重要項目です。
自分の生活にあったサイズを選ぶためにはこの3点を購入前によく考えてみましょう。
- 使う人数
- 使う目的
- 部屋の広さ
専門のインテリアコーディネーターなどに依頼するときも、この3点は必ず伝えましょう。
使う人にとって心地よい空間かということも家具を選ぶときにはとても大切です。
毎日使う家具だからこそ、見るたびにサイズ選び失敗したなと思いたくないですよね。
どんな暮らしをしたいのか、どのような状態になっていれば理想的なのかなどたくさん想像して、お気に入りのダイニングテーブルを見つけてくださいね。
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